糖尿病の食事療法についてお話します。生活習慣病である糖尿病の食事療法の場合、まず大事なことは、摂取エネルギー量を適切にとるということです。この摂取エネルギーが多すぎると、体に負担がかかり病気も悪化してしまいます。糖尿病の食事療法では、「これこれは食べてはいけない!」という食材はありません。大事なことは、決められたエネルギーの範囲内で、栄養バランスのとれた食事をきちんととることです。そのためには「糖尿病食事療法のための食品交換表」というものを活用するとよいでしょう。
また生活習慣病に限らないことですが、規則正しい食事の時間を守ることは大事です。血糖値のコントロールが難しくなるので、不規則な食事は絶対に避けなくてはならないのです。生活習慣病の食事療法では、動脈硬化の予防のためにも脂質の取り方に気をつけることが大事になるしょう。とかく、洋食に傾きがちな現代日本人の食生活ですが、本来の魚や豆腐等や、野菜やアルカリ性食品などを豊富に用いたメニューを心がけることが、生活習慣病予防になり食事療法にもなるのです。
毎日の生活の中では、大ざっぱな食生活を続けるのではなく、摂取する栄養分にこだわりキチンと考えられた食事をとる事が大切です。たとえば脂肪ひとつ考えてみても、その成分には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は、動物性の脂に多く含まれており、コレステロールを増やす働きをしますよ。一方の不飽和脂肪酸は植物性の油や魚の脂に多く含まれ、コレステロールを減らす働きを持っています。このように食事療法は、具体的なことを知った上で進めていくことがポイントとなるのですよ。
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