糖尿病の症状についてお話します。糖尿病の症状といえば、一番に思いつく有名な症状が、のどが渇くということではないでしょうか。
糖尿病の場合には、血液中の糖濃度を下げるインスリンというホルモンが足りない(または、出ていてもホルモンの働きが弱い)ため、血液中の糖濃度が高い状態が続きます。
よって、体は糖濃度を下げるために、大量の水を飲んで下げようとするのです。そうやって、たくさんの水分を摂るために、結果として大量の尿が出ます。
血糖値が下がらない限り、飲んでも飲んでも尿として出る一方という状態になるのです。
また、体がだるく、疲れやすいといった体調の変化も出ます。これは糖尿病の場合、尿の中に糖だけでなく、細胞や筋肉の働きと関係の深い食塩などのミネラル分も尿として排出されてしまうからなのです。
また、 糖尿病のはじめの頃には、食欲が旺盛になるということもあります。これは、糖尿病になると一時的にインスリンが過剰に出る時期があるからなのです。
食欲がありすぎて、いくらでも食べられるというようなことになるわけです。
しかし、このような症状は、絶対に出るといったことではありません。
むしろ、初期の糖尿病は、無症状で自覚が出来ないと考えたほうがいいくらいです。 ですから、病院の健康診断などで、初めて糖尿病にかかっているといわれてびっくりする人もいます。
これが糖尿病の恐ろしいところで、重度の糖尿病でも自覚症状がないため、まだ自分は大丈夫と安心してしまっている人もいるということになりかねないのです。
このように糖尿病は、病気が始まって5~7年ぐらいの年月が経ってからいろいろな症状を引き起こします。
症状に思いあたることがあるならば、注意して自身の健康チェックをおこない、すぐに専門医に相談することが大切ですよ。
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